2013年2月24日日曜日

千本、万本!

2009.7.23

自分で言うのもなんですが・・・管理人はそれなりには打ちも動きも速い気でいました。
もちろん、上には上が居るし、自分がスゴイとは思っていませんでしたけど。
少し前、自分の竹刀の振りと同輩の振りとを見て、どう見ても同輩の振りのが速い。
瞬間と言う時間の中で相手を打つには、スピードも大事な要素なのでは無いか?
今までも思った事有るし、その都度、スピードUPもしてきた。
しかし、ここに来て、自分のこれからのステージには今より速く、目指す速さになる必要が有ると、強く思った。

そんな折、剣道関係での集まりが有った時に、「手数は必要。千本、万本打たなくちゃ!相手が5本なら6本、相手が6本なら7本、決まるまで打たなくちゃ!!」と、言う言葉を耳にしました。
千本、万本打つ稽古をする。
そして、打てるからこそ打たずに溜めて1本を充実させる。
そんな稽古を彼らはやって来たのだ。
始めた歳が違う。
稽古を積んできた環境も違う。
中学、高校、大学、社会人、管理人のそれこそ千倍、万倍と、竹刀を握り、振って来たのだ。
それを見ずして同じになりたい、超えたいなどとは・・・。
それでも、管理人は同じステージを、更なるステージを共に歩みたい。
竹刀を握って来た時間、竹刀を振った回数、埋めてみせよう。
努力はいつからでも始められる。
そうして今まで、やってきたのだから。

そんな気持ちで、ある日、素振りもただ振らず、スピードUPを考えた素振りをしてみた。
その他の稽古も、誰よりも早く、誰よりも数多く竹刀を振る事を心掛けた。
そしたら・・・面着ける前に大汗で視界が滲(にじ)んだ(^^ヾ両腕が重くて上がらないくらいだった(^^ヾ
稽古を終えると、手拭いを振ると水飛沫、汗で固く締まった胴紐を外すと、紐から汗が飛び散った(^^ヾ

話は飛んで、今年(2009年)の11月に行われる全日本選手権に愛知県から出場する稲毛賢選手が実家に帰って来た際に、全日本選手権出場を祝って勝広道場で稽古会が行われました。

稲毛選手は、鬼柳少剣会出身で立花学園剣道部を経て国際武道大学 武道学科へ進学。大学4年生の時に、関東学生剣道選手権大会に出場し、準優勝に輝きました。
その後、愛知県警に就職し、今年、念願の全日本選手権の出場権を手にしました。
この日の稽古後、稲毛選手から貴重な話を伺いました。
高校生の頃、なかなか同級生達に追い付かず、勝てない日々を送る中、追い付きたい、勝ちたいと思い、毎日の高校剣道部の練習後、週5日、週6日と、近隣の稽古場でも稽古を積んだそうです。
そして、愛知県警での猛稽古の中、なかなか思うように勝てず、悩んでいた時、強い先輩方は稽古のあと、素振りをしたり走ったり、自主練習をしている事に気付いたそうです。
そうしたほんの少しの努力の積み重ねが、他人より強くなる事につながる。

以来、猛稽古終了後、素振りを500本~800本。
その後、ウエイトトレーニング(筋力UP)。
そして、自宅までの間にある配属先の9階建ての警察署の階段を走って10往復。
そしてまたウエイトトレーニングをした後に、最後に剣道の体に戻すため、素振りを行ってから帰宅する。
そうした毎日を欠かさず続け、ついに努力が実る日を迎えたそうです。

やはり、量なのだ。質なのだ。努力は裏切らない。やった分だけ、必ず成長出来る。

管理人も、歳だ忙しいだと言い訳せずに、出来る努力を、していこうと思います!!

ちなみに、稲毛選手と久々に剣を交えた感想は・・・瞬間と言う時間単位では無い。刹那(せつな)かな?
瞬きをする時間を瞬間と言うなら、稲毛選手の打突は、もっと速い時間での動きに思えた・・・(^^)

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