2013年2月24日日曜日

気付き

2005.10.22

この日、日頃使用させて頂いている南小体育館が使用出来ず、明日に中体連新人戦を
控えていると言う事で、場所・時間を変えて高学年以上で稽古を行ないました。
稽古は終始試合を行い、回を重ねるごとに内容は充実し、良い面、足らない点が見えてくる。
足らなき点に注意を与え、また試合を行なう。
全員が集中し、言われた注意点を改善する。
多くの良いところを発見した。
この日、管理人は2つ、驚く事が有りました。

一つは、川口美香さんが山崎悠貴君に放った引き面。
教科書通りと言えるほど、理にかなった完全なる引き面でした。
鍔競り合いから相手の手元を下げ、相手が戻そうと押し上げる反動を利用して引き面を放つ。
綺麗な、とても自然な引き面でした。

もう一つは初鹿小波さんの言葉でした。
「先輩、分かりましたよ。自分の気持ち・テンションを上げる方法。稽古の最初から大きな声を出せば良いんです!大きな声を出すと気持ち・テンションが低い時でも高くする事が出来る」
事実、彼女はこの日、体操の時間から他の子より大きな声を出し、試合中においても明らかに相手を凌駕する声で気持ちを高めていました。
彼女に限らず、やる気に満ちている日、やる気の起きない日、体調の良い日、悪い日、気分の良い日、良くない日、相手が怖い時、打つのが怖い時、自分の心を励まし、動く勇気を起こしてくれるのは腹の底からの大きな発声。
大きな声を腹の底から出す事で、丹田に力が入り、頭の雑念が消え、動き、集中することが出来る。
「剣道をやるときは大きな声を出しなさい。」
誰しも言われたことの有る言葉でしょう。
しかし、言われてもなかなかその本当の意味通りの声が出せるようになるのは容易では無い。
今回小波さんの言葉に驚いたと記した意味は、それが自分で行き着いた答えだったからです。
剣道においても、日常生活においても、自分の感情や気持ちをコントロール出来るようになることの意味は大きい。
そして、指摘された欠点や癖に対して、自分で考えて試し、答えを見付け出す。
これが出来るようになれば、今後どのような壁にも答えを見付け出せる事でしょう。

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