2013年2月24日日曜日

障害者

2010.6.24

先日、南足柄市剣道連盟の合宿が行われました。
市剣連の先生方や、近隣の先生方にご参加頂いて、稽古をして、同じ釜の飯を食べ、多くの剣道談義をしました。

その中での話でした。

昨年7段にご昇段された中学校の先生とお話をしました。
先生は中郡で教師をされており、剣道部の顧問をしてらっしゃいました。
どこの中学校に赴任されても、2~3年すると、剣道部員は30人程になり、ほとんど初心者だった部員達が、大きく元気に誰にでも率先して挨拶が出来るようになり、休まず稽古を積み、目標に向かって一つ一つを大切に成長する姿を見るに、管理人も先生のような指導を目指すようにもなりました。
さて、そのようなお話を聞いている際、「障害を持つ子」を3年間指導された話を聞きしました。
「大変でしたね」と感心する周りで話を聞いていた先生に、「そんな事は無いです」と、仰っていました。
「メガネを外せば何も見えない。私も障害者です。目が悪い、耳が遠い、誰しも障害を持っています。変わらないのです」
綺麗ごとや上辺だけでそう言っているのでは無い事は今までの先生やその教えを見てきた管理人には分かります。
いえ、聞いていた先生方にも伝わっていたと思います。
最近は、自閉症・軽度発達障害など、昔に比べると多くなっているように思います。
それに伴い、話している人の目を見て話が出来ない。
皆が聞けているのに1人、違う方を見てたり、関係ない事をしゃべりだしたりする。
集中力が続かない。
突然奇声を発する。
小さい頃に誰でも有った事だったり、昔にもそう言う子は居たけど、当時は少し変わった子、その子の個性のように変わらず共に学び、共に遊び、共に育って来ましたが、最近は近所の病院にかかったり、専門医にかかったりするので、何かにつけ、○○症候群・○○症などと言う名前を付けられ、障害を持った子との認識になってしまいがちのように思います。
周りの子に遅れずに、普通学級で進学して欲しいと言う親心は我が子の居ない、甥っ子しか居ない管理人にも理解出来ます。
そうして専門医かかったり、治療や教育を受けることも必要だとは思います。
しかし、剣道を教えて来て20年程になり、多くの子供達と接してきましたが、個性は有れど、皆、変わらぬ教え子達でした。
目を見て話す。挨拶をする。皆で話を聞いている際には勝手な言動はしない。やる時はやる。
これらは、何度も何度も言われる事でも有り、出来なければ注意されます。
出来なければ、十人十色の指導方法で出来るように導きます。

「メガネを外せば何も見えない。私も障害者です。目が悪い、耳が遠い、誰しも障害を持っています。変わらないのです」

今回の合宿で一番心に残り、一番共感出来た言葉でした。

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